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ゲームやまんがが大好きなオタクで腐女子な女の子が日々の日常や妄想を語るブログです★☆
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並中トリオで1年後の卒業式捏造です。山本視点。

トリオっていってますが獄寺不在。←

そして全く卒業式関係ないような気がしないでもない…です。

 

それでもよければ続きからどうぞー。

 

 

「もー卒業かー早いもんだよなー・・・」

 

そういって山本は右手に握っている黒い筒をくるくると器用に回してみせる。

ツナはそんな様子さえも微笑ましく見守りながらゆっくりと早くも蕾をつけ始めた桜並木の下を一歩一歩踏み締めていた。

 

「そうだね・・・3年間色々あったけど・・・あっという間だったよね」

そういったツナの顔はどこか寂しげで。

ああ、コレが最後なんだな、と思わせるのには十分だった。

 

もう、帰ってくることのない場所。

俺たちが卒業すれば次の奴らが上がってくる。

それは、もうそこに俺たちの居場所がなくなったということ。

毎年送り出される人がいて、入ってくる人もいて、

それは至極当たり前のことなのだけれども

自分のこととなると少し違った風に感じてしまう気がした。

 

「獄寺君、これからしばらくイタリアだって」

 

そういって山本の方に向き合ったツナは、この場にはいないもう一人の親友に思いを馳せた。

「そっか・・・しばらくは寂しくなるな」

そういって返した返事は色々な思いを込めてはいたけど結構そっけないもので。

もっとほかにもいうことはあるだろうに巧い言葉が見つからなくて、今日ばかりは自分の語彙力のなさに呆れ返る。

 そんなことさえ分かっているかのように包み込むような微笑で笑いかけてくるツナは、一言、そうだね、とだけ言うと感慨深げに空を仰いだ。

と不意に言葉を告ぐ。

「獄寺君はどうだったのかな」

「え?」

そういってツナより数歩先を歩いていた俺は、物凄い間抜け面で振り返ってしまったと思う。

そういうとこ、山本らしいんだよな、と思いつつツナは続ける。

 

「色々あったけど、俺は2人と過ごせたこの3年間、すごく楽しかったんだ。ダメツナだった俺にこんな良い友達が2人も出来た。大変なこともあったけど今はそれすらも良い思い出だよ」

結構大変なことばっかだったけどね・・・!と苦笑しながらいうツナの姿につられて俺も笑った。

 

「そうだな、大変なことばっかだったけど俺も楽しかったぜ!きっと・・・」

獄寺も同じだったんじゃねえかな?と言った言葉は後になるにつれだんだん掠れ、最後には吐息だけになってしまったけれど。

獄寺は、年が明けたあたりには高校に進学しないことを決めていた。

それは、山本がツナと同じ学校に進学すると決めたのとほとんど同じ時期だったと思う。

ツナが高校を卒業して十代目を継ぐ前に右腕として学ぶことがたくさんあるからイタリアへ行く、とそういっていた。

今の今までずっとツナの傍を離れたがらなかった獄寺なのにどういう心境の変化なのだろう、とも思ったがきっとそれなりに理由があるのだろう。

俺はあえてその理由を聞こうとはしなかった。

だって話す必要があるのならきっといつか獄寺のほうから話してくれるだろうと信じているから。

俺たちはそれだけの間柄だ、と思いたかった。

 

卒業式も獄寺は出席しなかった。

3月の頭にはもう自宅のマンションの荷物は大分片付けられていた。

つまりそれの意味するところは獄寺はもうこっちに頻繁に戻ってくるつもりはないということだった。

 

『生活の拠点はイタリアにおいて1ヶ月に1度は10代目に会いに戻ってくる、それまで10代目のことはテメーに頼んだからな、ケンコー骨!』

 

そういって獄寺がイタリアに発ったのは今日の朝だ。

当日に発つなら出席すればいいのにとも思ったが、獄寺はこっちにいられる時間ギリギリまで俺たちと過ごすためにイタリアへと出国する日を延ばし延ばしにしてくれた、らしい。

…というのも、あとからツナに聞いたことだったけど。

 

「獄寺の分の卒業証書、渡しにいかなきゃなー」

そういって俺はかばんに差していたもう一つの黒い筒に目をやる。

 

「そうだねー、次帰ってくるのは俺たちが高校生になってからかなぁ」

「いや、ツナの初制服姿を見るために俺たちの入学式に合わせて戻ってくるかもしんねーぜ?」

面白半分で言った俺の冗談に(つっても半分は本気だけど)ツナは眉をひそめ

「地味にありえそうで怖いよ・・・」と苦笑しつつ呟いた。

 

その光景が目に浮かぶようで、俺は周りの視線も気にせずに一人けらけらと笑う。

 

…獄寺がここにいたら、きっと―――…

 

「いつまで笑ってんだ、この野球バカ!!」

 

…え?

 

振り返るとしてやったり、といった顔でツナがニヤニヤとこっちを見ていた。

「ひでえよ、ツナ~!!マジでびびったっ!」

そういって泣きそうな顔をして見せると

「さっきの仕返しだよ。お互い様だろ、」と悪戯っぽく返された。

 

やっぱり俺たちは会話のどこかに獄寺を探してしまっていて。

一人足りない…―――獄寺がいないだけで、酷く不完全な気さえする。

そう思っているのはツナも同じようで「やっぱ一人足りないね」としきりに呟いていた。

 

3人で登校して、3人で喋って、3人で昼飯を食ったりすることも、もう二度とないのだ。

そう思うと、ただの日常だったその時間さえもがかけがえのないものに思われて仕方なかった。

しかしきっと時がたてば俺たちは当たり前のように高校生をやって、当たり前のように獄寺のいない生活、というものに慣れていってしまうのだろう。

それはきっと当たり前に当然のことで。

 

でも、その当たり前のことが何故か切なく感じられてほんの少し…悲しい気持ちになった。

 

***

 

語彙力がないのは山本じゃないです、私です←

すまない・・・;;

私的にはこのまますれ違うばかりの~に続くイメージなのですがどうでしょうか・・・

やっぱり幸せになる前に引き離すのがうちのトリオのデフォルトです(言い切った)

でもいつか3人そろって10年後で幸せにしてあげたいです!!3人とも!

 

あ、設定的にはこの時期のツナはもうはっきり高校卒業したらイタリアにいくって決めてるんです。

そして、山本と獄寺の葛藤にも気づいてて自分がイタリアに行く前になんとかなればいいなぁくらいに思ってると思います(私的設定)(捏造です)

それにしても卒業式ってもうちょい感動するものではなかったか・・・?

感動のかけらもない文章で、極限申し訳ないです・・・;;

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